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ボーダはゆく

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赤めだか

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今日はジョージアには珍しく雪。
「赤めだか」というドラマをダウンロードして観た。
大好きなビートたけしが出ている、というだけでダウンロードして観たのだが、
私的にはすごく面白かった。
繰り返し2度も観てしまった。
しかも、心に深くきた台詞を映像を何度も止めて書き取った。

このドラマは落語家立川談春のエッセイをドラマ化したものだ。
彼が高校を中退し、落語家を目指して
立川談志に弟子入りしてからの生活の様子だ。
彼が師匠からいろんなことを学んで成長していく様子が面白い。

私が書き取った部分の台詞は、
ビートたけしが演じる師匠立川談志が、
弟子に嫉妬とは何か、に始まって、
現実をどう捉えて生きていくべきかを教えているシーン の台詞だ。

『やきもち、すなわち嫉妬とは何かを教えてやろう。
おのが努力行動を起こさずに、
相手の弱みをあげつらって自分のレベルまで下げる行為、
これを嫉妬というんです。
本来なら相手に並び、抜くための行動、生活をすれば、
それで解決するんだ。
しかし、人間はなかなかそれができない。
嫉妬してる方が楽だからな。
よく覚えとけ。現実は正解なんだ。
時代が悪いの世の中が悪いのと言ったところで、
状況は何も変わらない。現実は現実だ。
その現状を理解し分析しろ。
そこには必ず、なぜそうなったかという原因がある。
それが認識できたら、あとは行動すればいいんだ。
そういう状況判断もできないような奴は、俺の基準ではバカという』

実力がものをいう厳しい芸人の世界が台詞の背景にあるが、
これはどんなことにも当てはまると思う。
現実は正解。
現実を理解し分析すれば、なぜそうなったかという原因がある。
それを認識し、行動する。
近ごろ私が感じていることをズバリ言葉にしてくれたような内容だ。




by boudham | 2016-01-24 13:49 | 思ったこと | Comments(8)
Commented by Tamihime at 2016-01-24 18:30 x
びっくりしましたよ。今赤メダカ読んでいます。立川談志さん、あまり好きではなかったけど、談春さんの本を読むと奇行に見えたことにも意味があったのだなと思いました。
面白くて大笑いするけど、前座の厳しい修行や人間関係。ホロッとするところも。
ドラマ化されているんですね。ダウンロードしてみようかな?
Commented by kaguma at 2016-01-25 14:54 x
「赤メダカ」は以前出版されたときに読みました。なかなか面白かったのですが、立川流というのは落語界でも変わった一門で、立川談志は確かに天才だったと思うのですが、天才に胡坐をかいて人間を磨かなかったという印象が最後まであります。小さんに破門されたことの真意をどれくらい理解していたのか、理解していてもああいう風にしかふるまえなかったのか、なんとも言えませんが、少々残念なことでした。談志があまりに天才過ぎたもので、弟子はみんな談志の陰にとらわれて師匠を超えることができなさそうです。志の輔はそうでもなさそうですが、今後談志の弟子たちが談志以上の評価を受けたとき初めて立川流は認められるのだろうと思います。今のところどうかなあという感じですが。
余談ですが、赤メダカでも変人に描かれていた志らくは私は嫌いです。志らくの落語は全く面白さを感じません。談志の人間性の悪いところにばかり似てしまったように感じます。
談春の話はうまいと思いますが、ドラマの俳優などのほうで頑張っていますから、そっちの方向に行くんではないでしょうか。
談慶は頭でっかちかなという感じです。

今、個人的には入船亭船辰(いりふねていせんたつ)という人を応援してます。
自分で言うのも変ですが、私は結構落語ファンみたいです。
Commented by あん at 2016-01-25 21:04 x
へ~ボーダさんは面白ものを読んでいらっしゃるのですね。立川談志の話すのは面白くて心地よく聞き流すのに好きでしたけど、ボーダさんが感動された箇所は私はあまり感動しなかったな。(笑)コメントにKagumaさんが書かれていた事>談志の弟子たちが談志以上の評価を受けたとき初めて立川流は認められるのだろう<と言うのに非常に同感でした。偉人の凄さってのはその人が「何を言ったか」ではなく「何をしたか」「何を残したか」(その後に続く人々がその証明です)と思います。これって子供の親である私が自分自身に言い聞かせている事ですわ。私はよく子供にはエラそうな事言ってますからね(爆)子供がその置かれている場所でどの様に生き、どんな評価を得られるか…これが私の成績証明書ですわ。(笑)あ、私も落語は好きですよ~日本の大好きな文化の一つです!
Commented by boudham at 2016-01-26 08:30
Tamihimeさん、
偶然ですねー  私は落語のことはなにも知らないし、この本も読んだことがなく、ただ単にドラマがすごく気に入っただけなんです。だから、皆さんのコメントにはちょっと恥ずかしいような気分ですよ。ここに出てくる厳しい修行や人間関係、そして、学んでいく人たちの姿には感動します。
Commented by boudham at 2016-01-26 08:38
kaguma-ji,
そうでした、kaguma-jiは落語がお好きなんでしたよね。以前、コメントに落語からの引用がありましたよね。私は、落語は実は全然知らないし、楽しんだこともないんです。これをきっかけにYouTubeで探して観てみようかしら。
kaguma-jiのコメントを読んで面白いです。おそらく好き好きがあるのでしょうねー? 志らくが好きだ!という人もいるのですよね? 私はビートたけしが面白いけど、彼が嫌いな人もいるように。
kaguma-jiが応援しているという入船亭戦辰という人の落語、ネットで探してみますね。
Commented by boudham at 2016-01-26 09:04
あんさん、
私は「赤めだか」という本を読んでいないし、これに出てくる落語家のことも全然知らないんですよ。ただビートたけしが出ているから、ドラマをダウンロードして観ただけなのです。でも、おもしろかったー あんさんは落語がお好きなんですね。私はこれからYouTubeで探して、観てみようと思います。全くの初心者です。
kaguma-jiが言ってあんさんも同感された「今後談志の弟子たちが談志以上の評価を受けたとき初めて立川流は認められるのだろうと思います」ですが、なるほどなぁーー 私もあんさんと同じで、人が「何を言ったか」には重きを置きません。アメリカに住んでいると、特にそうなりますよ。口ばかりは達者な人が多いですからねー(爆) だから、重要なのは「何をしたか」です。
子どもが自分の成績証明書ってのは、確かにそうですねー 同意します。でも、その成績証明書は自分が死ぬ時までわかりません。子どもたちが高校卒業して巣立って行った時、子育ては終わったんだーーと思った時期がありましたが、最近はいつまでも終わらないのだ、と感じています。遠くにいても、滅多に会わなくとも、子どもたちは私がどんなふうに生きているかをよく見ているようです。それを見て、「ママのここはだめだ」とか「ママのこんなところはいいかも」とか判断して、自分の考え方につなげていっているのだと思います。だから、私がどんなふうに生きるかが、子どもたちの人生に影響するのだと思います。だから、最終的な成績証明書はきっと死ぬ時にもらえるのかな。
Commented by フロリダ娘 at 2016-01-30 03:13 x
「赤めだか」、見てみたくなりました。ボーダさんが書き取った台詞、私もとっても共感できるので、うなずきながら読みました。が、最近直面している色々な人や組織との軋轢に、こういった努力や自分に真正直に生きる事が美徳とはされない、もっと言えば裏目に出る状況があることにガッカリしてしまっています。これも時代や世の中のせいにしている事になるのかもしれませんが。例えば自分磨きだって、世の中から良しとされる部分を磨くから評価されるのですよね?私も子育てが本職ですが、自分がよしとして教えている事が本当に良いことなのか、そしてそれが子どものためになる事なのか、最近見つめ直す機会が度々あります。・・・過渡期? クライシス? 笑
Commented by boudham at 2016-01-30 21:08
フロリダ娘さん、
こんにちは! クライシス、ありましたねぇー そういう時期。誰にでも1度や2度はやってくるのかもしれません。

「赤めだか」機会があったらぜひ見てみてください。フロリダ娘さんがおっしゃっていることも、それはそれで共感できますが、ここで意味しているのは、何も正直に生きることだけじゃないのだと思うんです。嘘をついたりごまかしをするならするで、それもよく考えて自分の責任ですればいいのだと思います(爆)このドラマでビートたけしが演じている落語家は、世の中(落語会)から良しとされている落語家ではなかったようです。彼の弟子たちも、ときどきごまかしをしたり、嘘をついたりしますが、ドラマのストーリーの中では許されている場合もあります。
私はいわゆる子育てはもうだいぶ前に終わってしまいましたが、私はあまり優等生な母親ではなかったと思います。子供が学校に行かないことや、決まりを守らないことを認めていたこともあります。いろんなことがケースバイケースですよねー
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