太陽いっぱいコロラド暮らし

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カテゴリ:イラン2014( 19 )

生と死、出会いと別れ

とうとう明日は出発の日になってしまった。
たった4週間の滞在で、生と死、出会いと別れの何と多かったこと。
ウズラがたくさん犬に殺されてしまったり、
または食べるために殺したウズラの、
まだ温かい体から毛をむしるお手伝いをしたり、
メロンが牛に食べられたり、
捨てられていた子犬が新しくここに住みついたり、
カシコが子犬を生んだり、
そしてもらわれていったり。
それに、砂漠人家のご親戚の若い男性が亡くなり、そのお葬式もあった。

そして、今は出発を翌日に控え、牛のナンバー2が大問題に直面している。

私が来たときに妊娠中だったナンバー2。
その後、出産があまりにも遅れていると言うので
獣医さんが呼ばれてやって来た。
そしたら赤ちゃんは死んでいるので、出さなくてはいけないとのこと。
その後、子宮口を開く注射を何度もしたのに、
子宮口は開かず、おとといからナンバー2は食べなくなり、
ほとんど座っているようになってしまった。
昨日、獣医さんが点滴で栄養をやったら、その後立ち上がるようになり、
水を飲むようになり、子宮から液体が出て来るようになった。
今朝、これから獣医さんが来ることになっているが、どうなるのだろう。
ほとんど立たなくなったときは、殺すことになるのではとみんなが心配した。
昨日、立って水を飲み始めたナンバー2(奥)
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9匹の子犬を出産したカシコは立派に子育てをしていて、
子犬はみんな元気に育ち、もうすぐ目が開くかな? と楽しみにしていた。
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ただし、元からいる9匹の犬(うち1匹は子犬で1匹は授乳中のカシコ)
を食べさせるのは、とても大変だったようだ。
ここにはドッグフードは存在しないし、
犬に餌を買ってやるという考え方も存在しない。
犬は残飯をもらえればいいという感じだ。
砂漠人宅では、残飯の他に魚屋から魚の内臓をもらって来てやっている。
でも、授乳中のカシコを十分食べさせるのは大変だった。
ある日、ハリルがカシコと子犬を人にやった、と言った。
私は、えーっ? せめてお別れしたかったのに、と思ったが、
たとえお別れができても何の意味があるのかーー
カシコはこの家で生まれて育って、この家でとても幸せそうだった。

今は今日、牛のナンバー2がどうなるかが一番の心配事だ。
そんなときも牛舎の扉を角で開けようとしているナンバー3。
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カシャッと写真を撮ったら、「あら、撮ったわねー」という顔をされた。
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by boudham | 2014-08-16 12:21 | イラン2014 | Comments(10)

水路で海水浴&ゴルメサブズィ

砂漠人のブログで何度も出てきたカスピ海からの水路。(この記事この記事
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魚の養殖場に海水を運ぶための水路で、
辺りは人っ子一人いない砂漠ーーなはずだった。
ところが前回、砂漠人夫婦がお客さんを連れて行ったとき、
エビの養殖場ができ始めていて驚いたそうだ。

今回はその養殖場が水路の両側にどんどん増えてきていて、
ここが人っ子一人いない海水浴の穴場でなくなる日は近いかもしれない。
砂漠人ブログで見ていた水路で、砂漠人と泳ぐ私。
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水路付近の植物。
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kumikoさんが、念願の本場のゴルメサブズィを料理してくれた。
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この料理は、スウェーデン時代の「砂漠人」ブログに何度も出てきていて、
私はすごく関心があった。
数年前、元相棒と暮らしていたときに数回作ってみたことがあった。(→☆
とてもおいしくて、ヘルシーな料理。
本場のゴルメサブズィは、私がコロラドで作った物より
肉とスパイスが少なくて、生のハーブが中心ですばらしかった。
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by boudham | 2014-08-14 15:28 | イラン2014 | Comments(10)

牛たち

今回の砂漠人宅滞在もあと5日を残すだけとなってしまった。
すばらしい経験をたくさんさせてもらったが、
私なりにかなり大きな意味を持っているのは、
牛について知ることができて、牛が大好きになったことだ。
なので、ここで牛の紹介。
砂漠人宅には5匹の大人の牛がいる。
ナンバー1からナンバー5までの番号で呼ばれている。

ナンバー1
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ここで1番の年配者。ナンバー2の母であり、ナンバー3の祖母である。
5頭の中で一番黒っぽい。マイペースで「空気が読めない」タイプ。
毎日約4リットルのミルクを出してくれる。
私の滞在2日目からは私が搾っている。
年のせいか、モーーと鳴いても、声がかすれて音にならない。
よって、さほど意思表示をしているようには感じられない。
ミルクを搾るときも、搾られている事自体気づいているのかどうか、
というほどおとなしく絞らせてくれる。
だが、放牧中に最も問題行動を起こすのはこいつらしい。

ナンバー2
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ナンバー1の娘。
死産の治療中で、まだ体内に死んだ胎児が残っているので、お腹が大きい。
ひと好きで甘えるのが好き。
ブラッシングが好きで、他の牛をブラッシングしていると、
「私モ〜〜」と言いながら寄ってくる。
白と黒の柄がきれいなぺっぴんさん。今もお母さんである#1に甘える。

ナンバー3
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ナンバー2の娘。一番頭がいい。
隙を狙って牛舎の扉を開けようと見計らっている。
その気になったらすごい速さで扉を開けることができる。
いつも何か企んでいるような目つきをしている。
人間にあまり協力する気はなく、乳搾りも餌を食べながらでないとさせてくれない。
餌がなくなると、乳搾り中のkumikoさんを蹴ろうとする。
1日約5リットルのミルクを出してくれる。

ナンバー4
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ナンバー4とナンバー5は若い牛で、ナンバー4は白っぽい方。今初めての妊娠中。ミルクを出したことがないので、乳首がまだ小さい。若いので毛並みがきれい。5頭の中で1人でいることが一番多い。他の牛にいじめられたり、逆にいじめ返したりする。

ナンバー5
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若い牛の黒っぽい方。やはり若いので、毛並みがきれい。
特に黒い部分はつやつやしている。
ブラッシングが大好きで、他の牛をブラッシングしていると寄ってくる。
立派な角があるのに、甘えて頭をすり寄せて来るので、
ちょっと危険なときがある。
角で他の牛を小突くこともある。

え、みんな同じに見える?
私も最初はそうだったが、今ではきっちり見分けがつくようになった。
もうすぐこの顔が見れなくなると思うと寂しい。
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by boudham | 2014-08-12 20:48 | イラン2014 | Comments(22)

信じられないプレゼント

ハリルのお母さんの家の中庭
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お母さん、ハリルの弟さん家族が住んでいる。
織物をしている弟さんの奥さんと、子どもたち。
彼女が織っているのはキリムというトルクメンの伝統的な織物で、
実は私にプレゼントしくれるために織っているのだ。
最初にここにおじゃましたときに、
ハリルのお母さんが私のために手織りのバッグを作ってくれると言った。
それをお嫁さんが織ってくれているのだ。
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一目一目織って、何週間もかかるキリムのバッグ。
たかがひと月滞在の旅行者である私に?

kumikoさんから聞いた話だが、
トルクメンはお客さんをとても大切にもてなすそうだ。
厳しい砂漠生活の名残かもしれない。
客が来ると、たとえ自分たちの食べ物が少なくとも、客に分け与える。
だれがいつやって来ても大歓迎する。

それにしても、10ドルそこらのおみやげを差し上げて、
何週間も何十時間もかけて作る伝統手工芸品をいただくのは
あまりにも不釣り合いで申し訳ない。
と思うのだが、彼らはそんなふうには考えないらしいのだ。
こうして何でも時間とお金に換算する自分の、
なんとせせこましいこと。。。

この家の中庭には果物の木が生い茂っている。
今が食べ盛りのイチジク。
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ザクロ、桃、ブドウが熟すのはひと月後ぐらいだろうか。
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今回、上の三つには間に合わないが、イチジクは満喫させてもらっている。
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by boudham | 2014-08-10 11:36 | イラン2014 | Comments(9)

どこでもできる仕事&Puppies

翻訳の仕事、どこでもできるのが魅力だと思っているが、
本当にそう?
答えはイエス、インターネットさえあれば。
5、6月に日本へ行ったときは、ほとんどの滞在先にWiFiがあったので、
仕事ができた。
ただ、あまり忙しくなりたくなかったので、小さい仕事しか引き受けなかったから、
大した収入はなかったけれど。
ここ砂漠人宅でもWiFiがあるので、仕事ができている。
ただ、ここでもあまり忙しくなりたくないので、小さいのをいくつか引き受けただけだ。
イランでは開けないサイトがたくさんある。
このエキサイトブログ、Yahoo Japan はじめ、いろんなサイトが開けない。
しかし、この問題はある方(しかもブログで出会った方だ!)の協力で
VPNというものを教えてもらい解決した。
おかげでブログの更新もできているし、仕事もスムーズにできる。

昨日の朝、カシコが出産したとハリルが言った。
見に行ってみたら、子犬が9匹も!
かわいい〜〜
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ここらへんの犬はほとんどがトルクメンアラバイという種類の犬だそうだ。
羊を襲うオオカミと戦う勇敢な犬だとか。
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by boudham | 2014-08-08 19:10 | イラン2014 | Comments(16)

屋上で寝た

市場でkumikoさんが買った、ウェディングドレスのベールのようなこの生地。
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家に帰ってミシンを出して、ダダーーッと縫って・・・
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できあがったのがコレ。
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屋上のベランダで寝るための蚊帳だ。
砂漠人夫婦はよくここで寝るそうで、すでに蚊帳はあったのだが、
私の分を作ってくれたのだ。
外の夜風に吹かれながら眠りに落ちるのは格別だ。
近くの水路からカエルの合唱が聞こえてきて、
それに催眠作用があるかのようにすぐに眠りについた。
そして、翌朝、コケコッコー、モーモーに続いて、
モスクから朝のお祈りの時間を告げる放送が。
普段壁1枚を通して聞こえてきていた音だが、
壁がない分さすがに音量が大きい。
蚊帳とベランダの柵を通して見える景色。
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たぶん町中で一番高い砂漠人宅の屋上で
すてきな1日の始まりを迎えた。
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by boudham | 2014-08-06 21:02 | イラン2014 | Comments(13)

気の毒な出来事

数日前に砂漠人のブログに載ったばかりだったメロンのホープはじめ、
日本のカボチャが全滅した。(その記事)
kumikoさんがあんなに大切に世話していたのに。
メロンのホープはかなり黄色く色づいて、
みんなで食べる日を楽しみにしていた。
kumikoさんは記事に書く気ももうないというので、
私が代りに書いている。

たかがカボチャやメロンと言うかもしれないが、
丹誠込めて育てている野菜が被害に遭うのはすごくショックなのだ。
私にも経験があるからよくわかる。(私の経験

昨日の朝起きたら、砂漠人夫婦が脱力したように外にいるのが見えた。
トイレに出た私は「何かあったの?」と聞くと、
kumikoさんは畑を指差し、それを見た私は愕然とした。
カボチャとメロンのツルがきれいさっぱりなくなっている。
朝起きたら、牛が牛小屋を出て庭を自由に歩き回っていたそうだ。
前日までツルでいっぱいだったが、何もなくなった畑。
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牛は飼料部屋の飼料も食べてしまった。
残ったツルを与えられ、むしゃむしゃ食べる牛
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その前日は、いろんなことがあってみんな大忙しだった。
家には一階を工事する職人さんが3人来て、
kumikoさんは家族の他に職人さんたちのお茶だしや昼食の支度、
ハリルは南庭の羊の世話や、家畜の飼料の調達、
自分の通院、などなど。
夕方、私も含め3人で牛の世話を終らせたときはもうかなり暗くなっていた。
みんな疲れて、牛小屋の扉を閉めたあと、
ひもで4重に結んでおくのをうっかり忘れてしまったのだ。
牛はひもを4重に結んでおかないと、簡単に扉を開けてしまうのだ。
そんな小さなミスひとつが、こんな結果を生んでしまう。
kumikoさんはこんなことにはもう慣れているようだったが、
それにしてもがっかり感は隠せないようだった。

同じ日の朝、メスの子犬が一匹砂漠人宅に捨てられた。
ここが犬猫天国だと知っている誰かが捨てていったのだろう。
このうちの犬は今合計8匹、猫は6匹。
このまま増えたらどうするのだろう。
でも、子犬は結局ここに住みついている。
大変だけど、かわいい子犬が先輩犬たちと嬉しそうに遊んでいる姿は、
思わず私たちを笑顔にさせ、パワーを与えてくれる。
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猫のロミオもやって来て混ざった。
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みんながっかりしたけど、子犬に笑顔をもらって立ち直った。
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by boudham | 2014-08-05 20:52 | イラン2014 | Comments(10)

ダウンタウン・クミシュテペ(グミシャン)

行き方を聞いて1人で街ブラに行ってみた。
ここに着いて2週間、あまり車やお店など見ることもなく、
もっぱら動物たちやおいしい食べ物に囲まれて暮らしていた。
ラマダンだったので、お店もほとんど閉まっていたらしいし。
ラマダンは終わり、そのあと数日続いたお祝いも終わり、
この村のダウンタウン(徒歩20分)に行ってみるとことした。
大通りに出ると、通りのサインがある。しかも英語表記付き!
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さらに進んでいってダウンタウン・クミシュテペとの交差点に来ると、
信号が! 車が! ここにもこんなダウンタウンがあったんだ〜
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大きなロータリー、近代的な感じの銀行
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ピカピカのプジョーのパトカー、でも隣は荷車を押すおっさん
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ウェディングドレスのお店
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そのすぐ横には馬車
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今時のサングラスやジーンズなどのお店
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中にはアメリカンな感じのマネキンまで
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鶏肉屋さんの看板。
羽根をむしらなくてもちゃんと部位別に切った物がここでも手に入るようだ。
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ATMマシンも! 
カードを入れてみようかと思ったが、
戻って来なくなったりしたら困るのでやめておいた。
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きれいな花壇。なのになぜか頑丈な金網が。
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あとでkumikoさんに聞いたら、羊に食べられないようにだろうとのこと。
近代的なもの、地元ならではのものが入り交じったおもしろいダウンタウンだった。
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by boudham | 2014-08-05 15:36 | イラン2014 | Comments(9)

かわいい羊飼いさんたち

ハリルに言い付かって羊の放牧の番をした。
つまり羊飼い?
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ハリルはこんなかわいい助手を二人つけてくれた。
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しかし、助手と呼んだのは私の気を良くするため、またはジョークに違いない。
この小さな助手さんたちは、羊のことをすっかり心得たプロなのだった。
群れが変な方向に行こうとすると、パッと駆けていって、
かけ声をかけて羊を統制する。
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でも、子どもだから、すぐに任務を忘れて、
そこいら中を転げ回って遊び始めてしまう。
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だが私が、「あ、あそこの羊が!」などと、
どこかに行ってしまいそうな羊を指差すと、
二人はさーっと走っていって羊を戻してくれる。
という感じで私はすっかり楽をしたまま2時間のお務めを終らせた。
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その間、何を言われてもわからない私に話しかけながら、
ずっと楽しそうに私の周りを駆け回っていた姉弟。
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ある暑い夏の午前、青空と羊と大地と子どもたちだけ。
すごくのどかなひとときだった。
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by boudham | 2014-08-03 11:26 | イラン2014 | Comments(18)

毎日の努力が・・・

先週末を含めた3日間は嵐だった。
雨はほとんど降らなかったが、強風が続き、
最初の夜は窓を閉めなかったので、朝起きたら家中土ぼこりだらけ。

しかも、開くはずのないうずらのいる部屋のドアが、強風のせいか開いてしまった。
私は、気づいたハリルと久美子さんが現場に駆けつけたあとに、
カメラを持って駆けつけた。
↓この建物の2階がうずら部屋だ。
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犬や猫は大饗宴。
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「あり得ない〜」を繰り返すkumikoさん。
毎日世話をしてきた人にとっては、
まったく「あり得ない〜」以外のなんでもないだろう。
せめて自分のうちの犬猫の腹が満たされたのでよかったとするしかない。

うずらは全滅ではなかった。
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by boudham | 2014-08-01 12:01 | イラン2014 | Comments(6)