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ボーダはゆく

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初めての旅 2

翌朝、朝食後、ロビーのソファに座り、
寝袋を売りたいという話を他の旅行者やホテルの人と話していた。
私たちの隣の部屋に泊まっているFさんという
30歳ぐらいの男性(日本人)が話しかけてきた。
Fさんは、私たちがあまりにも旅慣れしてないので、
心配してくれたのだろう。
この子らが寝袋を売りに行っても、
どうせ安く叩かれるに決まっていると思ったようで、
私たちに売れる最高値プラス10%で自分が買うと言ってくれた。
今考えると、それでもFさんは損をしなかったのだろうが、
私たちにとってもいい話なので、Mと私は寝袋を持って、
意気揚々と値段交渉に出かけた。

外に出ると、またいろんな人が寄ってくるが、
ちょっと慣れてきた私たちは、
こちらに必要のない人間を無視して歩けるようになってきた。
こちらが必要な者にだけこちらから近づいていくということが、
少しずつできるようになったのだ。
それでも、しつこく物乞いは付いてくるのだけど。
二人の少年に付きまとわれている私。
初めての旅 2_d0251987_19462093.jpg
でも、物乞いだけではなく、
者を売ったり、芸を見せてお金を稼いでいる、真っ当な商売人もいた。
こちらは猿まわしのおじさん。
初めての旅 2_d0251987_19455987.jpg
初めての旅 2_d0251987_19464585.jpg
この後、この猿は私の指を噛んで、私は指から血が出てきた。
そしたら、おじさんが私を「こっちにこい」と
数十メートル先のお店に連れて行き、
そのお店の人から茶色い粉を手のひらに受け取って、私の傷に振りかけた。
どうやら薬らしい。
大丈夫かな、と思ったが、そのまま粉をつけたままにしておいた。

結局寝袋はいくら頑張っても250ルピー以上で買うという人はいなかった。
ホテルに帰ってFさんに言ったら、
Fさんは私とMの寝袋を両方ともそれぞれ10%増しの275ルピーで買ってくれた。
日本で買った時の値段よりもちろんかなり高かったので、私たちは満足。
荷物になるし、インド旅行では暑すぎていらないし、
できるだけ早く売りたかったのだ。
その晩はFさんと夕食に行った。



by boudham | 2016-07-31 21:15 | 初めての旅 | Comments(0)
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